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エクスプローラー II に起こったデイトナ異常人気による異変とは!?|【ロレックス】通信 No.109

ロレックスに限らず、腕時計の最もスタンダードな文字盤カラーといえば黒と白である。ではどちらの色が人気かというと黒に軍配があがる。特にスポーツ系モデルだとなおさらだ。

 その理由は、白は膨張色なのに対して黒は収縮色のために時計全体が引き締まった印象となり、なんとなく精悍でカッコよく見えるからにほかならない。これはロレックスの場合も同じ。デイトナ人気の火付け役となった旧タイプは黒文字盤が圧倒的に強く、実勢価格も黒が割高だった。

しかし、2016年にベゼルにブラックセラミックを採用した現行デイトナにモデルチェンジしてからというものその状況は一変した。黒ではなく白文字盤が圧倒的に高い支持を集めたのである。

 ポイントはブラックセラミックにあると思う。膨張色の白文字盤であってもそれを縁取りするようにベゼルや三つのインダイアルに黒が使われたため、引き締まって見える。また、これによって黒文字盤×黒ベゼルのタイプよりもデザインにメリハリが効いて、さらにカッコよく見えるのだ。

加えてもうひとつ、1987年頃まで製造されていたかつての手巻きデイトナにも黒ベゼルタイプがあった。いまや実勢価格が1000万円以上もする愛好家垂涎のアンティークデイトナだが、それに配色が似ているという点も少なからず背景にはあると思われる。

 そのため現行デイトナの白文字盤は黒よりも何と50万円以上も実勢価格が高いという状況だ。そして、この影響をもろに受けたのが、デイトナと同じく、ステンレススチールモデルに白と黒の2種類の文字盤がラインナップするエクスプローラー II である。

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