パートナーのシェリーと私はよく一緒にスキューバダイビングをするが、標準的なダイバーのハンドシグナルと、自分たちで作ったいくつかのシグナルで、しっかりとしたコミュニケーションをとることができるようになった。また、視界の悪いところでは視覚信号が効きにくいため、ペアでイレギュラーなナビゲーションをすることもある。チューダーのペラゴス FXDは、そのような悪条件でも我々を助けてくれるだろう。
2020年10月、我々2人はニューヨーク州の有名な淡水湖、極寒のジョージ湖の濁った水中で、外来植物の発生周辺の境界線を調査するために2日間を費やした。潜ってもせいぜい数mということで、減圧停止を必要としないため、潜水時間の記録は意味はない。ダイビングコンピューターは必要な情報を教えてくれないので、身につけることもなかった。
視界は腕の長さほどしかないため、私が外来植物の発生状況を確認しながら、シェリーはコンパスを使ってナビゲートしてくれた。しかし、ジョージ湖の管理当局に報告するチャート上の特定のポイントに、より正確に泳ぐための時間を計るFXDのような効果的なカウントダウン機器がなかった。浮上し、目視で地点を記録することで対応したが、時間がかかるうえに、やや不正確な解決方法だった。
カリブ海でペラゴスFXDの水中ナビゲーション機能を試した今、FXDのようなカウントダウンベゼルがあれば、ジョージ湖の特定の場所をより正確に到達し、メモすることができたことは明らかだ。
ボネールの澄んだ海でFXDをテストしたとき、シェリーはすべてのダイバーが認定講習で習うように、ダイバーひとりでコンパスと時計の両方を操作する方法でナビゲートした。視界がよく、生死を分けるようなミッションがないなか、シェリーの行動を頼りに私は写真を撮ることができた。
シェリーの空気深度計システムにはコンパスが内蔵されており、彼女はそれを右手に持ち、FXDを前にして左腕を折り、ふたつの計器が一直線になるようにした。まるで何年も前からやっていたかのように、簡単にこのナビゲーションを行うシェリーの姿はとても勉強になった。これはFXDの優れた機能的デザインを示すものであり、シェリーの言葉を借りれば、“実際にかなり使える時計”なのだ。
FXDで唯一の不満は、ベゼルの目盛りは“5”の倍数部分すべてにアラビア数字を配した方がよかったかもしれないということだ。例えば、5や15のハッシュマークの近くにベゼルをセットすると周囲の数字に視線を移して認知する必要があり、余計な手間がかかると思うからだ。ただしシェリー自身はこの点に不満を感じておらず、それ以外の点では我々は海中でのFXDの働きに全面的に感心した。
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